■宇宙文字?
ある日の夜、頼みもしないのに、
彼らに起こされたことがありました。
めちゃくちゃ寝起きの悪い状態でした。
彼らは、いつも本当に深い眠りの最中に起こすのです。
たぶん、それは意図があるのだと思いますが。
完全に目を覚まされると、見える物が見えないのかもしれません。
前に述べた、変性意識状態に近いものを期待しているのかも…。
で、その夜も彼らを虚ろな目で見つめると、いつもの手振りです。
指差された方を見ると…
部屋の壁になにやら不思議な壁紙が…
布のように見えたその壁紙風のものに、びっしりと何かが書かれているのです。
最初、エジプトやらの古代文字かと思ったのですが、どうも、違います。
見た事無いのです。
暫くの間、見つめていましたが、結局判らずじまいでした。
あるUFO番組で紹介されていた宇宙文字とも、違ってましたね。
雰囲気は似てたのかもしれませんが…
結局、全く判らないままに、焦点がぼやけてきて、やがて消えてしまいました。
おそらく1分位の出来事だったでしょうか…。
消えると共に、私はまた眠りに堕ちていきました。
夢ではありません。
私は、全く判らんわ…
何が言いたいねん…
と次の朝、彼らにぼやきました。
こんな時、会話ができたら便利だろうに…と思いつつ。
それから、4日間程、毎日、私はそれを見せられました。
しかし、何度見ても判らないのです。
下地の色は割と鮮やかな黄色のようなものでしたか…
文字(?)の大きさは、ばらばらで、大きいものやら小さなものまで、不揃いに存在していたと思います。
説明したくても、できないのです。
初めて見るものを表現するのは、ほんとに難しい。
文字というより、記号やマークに似ているのかも…
と思われるものもありました。
そして、一つだけ間違いなく言える事、それは、とてもカラフルだったことです。
私に、その方面の学識があれば、少しは興味を持ち、前に進めたかもしれません。
でも、私は、もう自らその探索にはギブアップを表明しました。
その僅か1分位の見える時間帯の為に、毎日、深い眠りから起こされるのは、苦痛でもありました。
何度見てもわからんものはわからん…と思われ…。
この態度には、彼らもがっかりしたかもしれませんねえ…。
この話にも後日談があります。
■宇宙文字後日談
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