母乳の優位性と環境ホルモンの関係

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母乳は人工乳に優る!?
環境ホルモンとの関連
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母乳の優位性と
環境ホルモン問題
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最近、母乳の優位性を証明する研究結果が相次いで発表されました。
母乳は人工乳よりもやはり優れているという主旨です。
しかし、依然、母乳を危惧する意見も多く有ります。
果たして、真相はどうなのでしょう。
まずは、下記、最新の研究結果をみてみましょう。

■母乳が食物アレルギーのリスクを軽減
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生後3カ月間の授乳で小児の食物アレルギーが予防できるとの研究結果が、米テキサス州ダラスで開かれた米国アレルギー・喘息・免疫学会(ACAAI)の年次集会で報告された。
今回の研究は、妊娠中の母親の食物除去、授乳、授乳時の母親の食物除去、低アレルギー調合乳(formula)の使用、アレルギー誘発性食品の開始遅延、プロバイオティック(体内で有益な働きをする細菌の活用)など、リスクの高い小児における食物アレルギー予防法について検討したもの。
米ジョンズ・ホプキンス大学医学部(ボルチモア)のRobert Wood博士は、18の研究をレビュー(再検討)した結果、アトピーのリスクが高い(遺伝的にアレルギー疾患を発現しやすい)小児は、3カ月以上母乳で育てることで、アトピー性皮膚炎や早期の小児喘息様症状が有意に予防されることが判明した。
Wood氏はリスクの高い小児のために、妊娠中および授乳中の女性はピーナッツやツリーナッツ(木の実)を控える、代替乳として低アレルギー調合乳(高度加水分解乳または部分加水分解乳)を使用する、乳児が6カ月になるまで固形物(離乳食)の開始を遅らせる、1歳になるまでミルクと卵を、3歳まではピーナッツやツリーナッツを与えない、食物アレルギーの徴候が現れた場合は早期に治療を開始する(二次的予防)ことを推奨している。
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続いてはこちらのNEWSです。
もともと母乳で育てられた乳児には、ビフィズス菌が多いとされていたのですが、そのビフィズス菌が、肥満に関係するという研究内容が発表されました。
■母乳が肥満を防ぐ?
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乳児の腸内細菌の構成によって、その乳児が成長後に過体重または肥満になるかどうかを予測できることが、フィンランド、トゥルクTurke大学の研究によって示唆された。
ビフィズス菌(bifidobacteria)が多く、黄色ブドウ球菌(S. aure)が少ない乳児では、体重が過剰に増加しないという。
米医学誌「American Journal of Clinical Nutrition」3月号に掲載された今回の研究では、アレルギー疾患に対するプロバイオティクス(ヨーグルトや栄養補助食品などの食品に含まれ、有益と考えられている細菌)の効果を評価する長期研究に参加した小児のうち、7歳時に過体重または肥満であった25人と同年齢で正常体重であった24人の計49人を選び、調査した。
6カ月目と12カ月目に行われた便検体の腸内細菌を検討した結果、正常体重児の平均ビフィズス菌数は、肥満または過体重の小児の2倍であった。
これに対し、黄色ブドウ球菌数は正常体重児のほうが少なかった。
研究者らは、黄色ブドウ球菌が低グレードの炎症を引き起こし、肥満の発現にも寄与していると推測している。
肥満や過体重のリスクは、授乳によって13〜22%低下することが別の研究で示されているが、母乳で育てられた乳児の腸内にはビフィズス菌が多い。
研究者らは、今回の知見が母乳育児による肥満リスク低下の理由の1つであることや、将来的に腸管内菌叢の操作が肥満の予防や治療に役立つ可能性を示唆している。
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これら、二つの内容は、母乳の優位性を証明するものかもしれませんね。
しかし、下記の記事をご覧下さい。
環境ホルモン母乳に与える影響を検証しています。
<環境ホルモン>=内分泌かく乱化学物質。
生物の体内に取り込まれるとホルモンと似た働きをし、本来のホルモンの作用を乱す。
ダイオキシンやポリ塩化ビフェニール(PCB)類、農薬、プラスチック可塑剤、合成洗剤、金属など、約七十種類がリストアップされている。
生殖器官への影響が世界中の野生動物などで報告され、人間への影響も懸念されている。
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勝海ジャーナルより〜http://www.tokachi.co.jp/kachi/jour/estrogen/1.html
九州大学医療技術短大部の長山淳哉助教授のグループが九州地方の女性八十二人の協力を得て、母乳の汚染状況を調べた結果、ダイオキシン類や農薬の成分を多く検出した。
そのうち、環境ホルモンと疑われるDDT、BHC(ヘキサクロロシクロヘキサン)はダイオキシン類の一万倍近い濃度だった。
また、生後約一年の乳児の血液で免疫系への影響を調べたところ、母乳からのダイオキシン類の摂取量が多いと、免疫活性が高まる傾向が示された。
免疫活性が高まると発症する病気にアトピー性皮膚炎がある。
長山助教授は「ダイオキシン類、DDT、その代謝物が免疫系に影響を与えている可能性はある」と指摘。
さらに、「生後一カ月以内に六、七%がアトピーと診断されている統計もあり、母乳だけでなく、胎児期に胎盤を経由して影響を受けた可能性もある」とみている。
環境ホルモンが何よりも恐れられるのは、汚染の影響が“世代”を超えること。
母体内に蓄積された化学物質が、胎盤や母乳を通じて、次世代に回復不能の影響を与える疑いが強い点だ。
「胎児への影響はわれわれ大人が受けるものとは質が違うと考えるべき。胎児期、乳児期を最優先に毒性評価をし直さなければならないのではないか」と長山助教授は考える。 既に危険を知る母親たちは、環境ホルモンを含むとの疑惑が持たれるプラスチック容器の使用をやめたり、食べ物に気を付けたりと、身近なところから“手探り”で自衛策をとり始めている。
海外では賛否両論はあるものの、母乳を与える時期をできるだけ短くする指導も行われている。
長山助教授は「胎児や子孫への影響が明確に観察されたときには手遅れの可能性がある。
疑わしい場合には対策を立てることが必要ではないか」と提言している。
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どうでしょう…。
基本的には、母乳で育てるのが自然であることには間違いないのでしょうが、食生活を含めた生活全般の環境変化が、母乳に全く影響していないとは言い切れない状況にあるのも事実です。
この影響が、乳児や胎児にどれほどの危険があるのかは、まだはっきりとは結論が出ない段階です。
ですから、概ね、母乳促進の動きが強いのが、世界の流れです。
WHO(世界保健機構)とユニセフによる「母乳代用品の販売流通に関する国際規準」=通称「WHOコード」というものがあります。
少し内容を挙げてみると、
■母乳代用品はすべて一般に宣伝してはならない。
■無料あるいは優待価格での粉ミルク提供を含め、保健・医療機関に販売促進活動をしてはいけない。
■赤ちゃんの画像を含め、人工栄養を理想化するような言葉あるいは画像を使用してはならない。
■乳児の人工栄養に関するすべての情報は、母乳育児の恩恵と優位性と、人工栄養にともなう経済コストと危険性を説明していなければならない。
■加糖練乳のような不適切な製品は、乳児用に売り込むべきではない。
…と言うように、人工乳製品についての広告規制が盛り込まれています。
しかし、日本は、この国際基準に追随していないのが実情である。
これは、先ほどの環境ホルモンのことが影響しているのか、或は、国と企業との癒着によるものなのか、単に、日本の政府はこの問題をあまり気にしていないのか… いずれにしろ、母乳か人工乳かを選択するのは、母親なのだ。
どちらを選択するにしろ、身近なこの問題を一度じっくり考慮された方がいいのかもしれない。

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